House in Minamikuma

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高知市の中心市街地から程近い距離に位置する住宅の計画。
敷地は久万川や山々の自然が近く、静かでおおらかな住宅街の角地にあり、道路から1.6mの高さで盛土されて外周が擁壁に囲まれていた。
施主の要望として、家でオンライン会議をしたり、直接人を招いて対面打合せができること、周辺に威圧的ではない建ち方と豊かさがあること、等々があった。また、サーフィンやキャンプに家族でよく出かけており、外と中が混ざり合ったような住環境も希望していた。
既存擁壁の一部を解体し、道路から連続する地盤面と擁壁上の地盤面の二つの高低差のあるレベルを設けた。建物の構成としては、低いレベルの上にはRC造の上に木造を建て、高いレベルの上には木造を建て、それらを一体化してつなげるように連続した切妻屋根を載せている。
平面的には、どの内部空間も半外部空間や外部を隣接していて、中と外の行き来が自然に行えるようにしている。さらに、離れの存在や複数の出入口や階段があることで、使い方の自由度を上げている。
構造計画は適材適所でコンクリートや鉄を使っており、地元大工の高い手加工技術を資源と捉え、切妻屋根の棟方向にも勾配をかけた連続した架構の計画を実現した。
人口減少や地域のつながりが希薄になりつつある地方都市において、建物の在り方が問われている。住宅を個人の住まいのためだけの設えとして計画するのではなく、地域のコモンズとしても利用できる建ち方やスケールを与えることで、より長期的に建築を使い続けられる可能性を追求した。

drawing(click)

所在地:高知県高知市
主要用途:専用住宅
敷地面積:296.34㎡
建築面積:143.71㎡
延床面積:223.87㎡
構造:木造一部RC造
規模:地上2階
構造設計:福島佳浩
ファブリック:fabricscape 山本紀代彦
写真:長谷川健太
施工:建築企画曽我
竣工:2023