House in Kugenuma

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藤沢市に建つ30代と70代の2家族が住む2世帯住宅。微地形と蛇行した道に沿って建物や緑が密集する住宅街には、湘南の地域性も相まって、展開と奥行をもつ快楽的な環境が形成されている。
趣味や仕事が混ざり合った生活をする施主からは、この地域の雰囲気や穏やかな気候を肌で感じられる生活と、時間の経過とともに暮らし方を多用途に編集し続けられる住宅が求められた。構成は不整形な敷地形状に沿わせるように道路側に子世帯、奥庭側に親世帯のヴォリュームを雁行型に配置し、既存の求心的な奥庭に対して街と連続する前庭を設けるかたちにした。構造はRCの耐震壁に木と鉄骨を掛けていく形式とすることで、改築と開口計画の自由を獲得するとともに、内外が立体的に展開する構成とすることで各方向に風・光・視線が行き交う環境と一体化した空間を目指した。
今回の計画では、奥庭や空まで抜けていく通りからの視界や建築内外の散策的体験によって、街の多層的な奥行きを引き受ける建ち方とした。この時々刻々と変化する環境を行き来する中で、住み手は新たな生活の予感を伴って日々暮らし、手を加えていく。こういった生活風景の履歴が街の中で豊かに現れることを期待している。

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所在地:神奈川県藤沢市
主用用途:共同住宅
敷地面積:283.96㎡
建築面積:97.54㎡
延床面積:199.46㎡
構造:木造一部RC造
規模:地上2階地下1階
構造設計:福島佳浩
写真:長谷川健太
施工:瀬戸建設
竣工:2023